ATD-aPLI Model
自動車安全性CAE解析用有限要素インパクターモデル
ATD-aPLIは、自動車衝突安全性能試験機器類の開発・設計・製造を行う英Cellbond社のaPLI (advanced Pedestrian Legform Impactor) のFEモデルです。 aPLIとは、従来の歩行者脚部インパクター(FLEX-PLI)に上半身の質量を持たせた先進歩行者脚部インパクターで、2019年2月7日に開催されたEuro NCAP理事会において、Euro NCAP歩行者脚部保護性能試験安全試験での使用が承認されました。
このaPLI FEモデルは、プレストレスされた組織、ネオプレンスキン、詳細ジオメトリ実装などの特性を持ち、一般車両テストリグ(GVTR)の0度、- 30度、+30度の物理的測定で検証されました。陽解法のFEMコードAbaqus *、LS-DYNA*、PAM-CRASH*で使用でき、ユーザーは正確なFEシミュレーションを実行して最新の歩行者保護規制に適合させることが可能です。
設計仕様や損傷確率関数は、ISO TC22/SC36/WG5&WG6において、世界各国の衝突ダミーエキスパートにより議論されています。英Cellbond社によって設計、開発された物理モデルは、厳格な世界的試験を受けており、優れた安定性と再現性の特性を示しています。独ATD-MODELS社は、2018年より、英Cellbond社と密接に協力してaPLI FEモデル開発を始めました。
私たちは2017年に独ATD-MODELS社より有限要素(FE)インパクタモデルを北米および日本でマーケティング、販売、サポートする権利を取得しています。
* 記載されている製品の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。
特徴 :
・物理法則に基づいたモデリング技術による高精度なモデル
・業界標準の陽解法FEコードABAQUS*、LS-DYNA*、PAM-CRASH* で使用可能なFEモデル
・全ダミーモデルに共通のモデリング標準
・統一した離散化、命名法、ナンバリングシステム
・同じスクリプトを使用したプリ/ポストプロセッシング
・セッションファイルとアプリケーションの使用法が同じ
・各ソルバーのコード固有機能を最大限に活用
利点 :
・物理法則に基づいたモデリング技術による高い精度
・各タイトル説明のプレフィックスにより荷重ケースの命名を高速調整
・アセンブリグループと重複しない記数法
・プリ/ポストプロセッシングにおける優位性
・組立部品とグループの選択が可能
・定義された各アセンブリグループ
・マスタの定義(例: アセンブリグループ番号に関連するコンタクト)
*記載されている製品の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。
基本情報 :
・ハードウェア: Cellcond aPLI SBL-A
・節点数 : 211,000
・要素数 : 251,000
・PID数 : 500
・タイムステップ : 0.5μs
・LS-DYNA Versoin : R9.3.0
・PAM-CRASH Version : 2018.0
検証状況 :
・材料試験
・コンポーネント試験
・3点曲げ (膝部, 大腿骨, 脛骨)
・骨格部材剛性
・スプリング、ワイヤ
・GVTRv0 40km/h 0°/ -30°/ +30°
独ATD-MODELS社は、車両安全性解析用高品質FEモデル開発のスペシャリストで、2009年にダミー開発と乗員安全シミュレーションの長年の経験を持つエキスパートにより設立されました。ドイツをはじめとする世界各国の自動車業界パートナー企業と緊密に連携し、非常に正確なFEモデルを開発しています。同社のFEモデルは、乗員保護および歩行者保護の技術計算を行う仮想開発プロセスで使用されています。