CDH/AMLS
NVH計算など固有値解析を高速化
CDH/AMLSは、大規模な有限要素モデルの固有値解析と周波数応答解析のコストを劇的に減らすことができる革新的なソフトウェアです。AMLS(Automated Multi-Level Sub-structuring)法により、数百万の自由度を持つ有限要素モデルを、20階層ほどのツリーに配置された、およそ10,000個の部分構造に分割します。有限要素モデルは部分構造の固有ベクトルとして、高効率かつ高精度に変換されます。

この方法では、必要な計算量を減らし、ワークステーションとマルチプロセッサプラットフォームを使用して必要なディスク容量とジョブのターンアラウンドタイムを減少させることにより、解析の負担を大幅に軽減します。
CDH/AMLSは、MSC Nastran、NX Nastran、OptiStrust、RADIOSS、VPSのインターフェースを実装しており、工業用振動解析に使用することができます。また、Nastranの固有モード解析(SOL103)、モーダル周波数応答解析(SOL111)、モーダル過渡応答解析(SOL112)、および構造最適化(SOL200)のソリューション解析にも使用することができます。いずれの解析を行う場合でも、ユーザーに求められる作業は最小限です:
ユーザーは入力データファイルに2行追加するだけで、標準NastranジョブをCDH/AMLSで実行するジョブに変換することができます。一度Nastranによってシステム・マトリクスがアセンブルされると、NastranジョブがCDH/AMLSを呼び出し、数値解析を行います。その結果はNastranに戻され、必要に応じて後処理をします。あるいは、最先端のインタラクティブな動的解析プログラムであるCDH/VAOで解析を続けることも可能です。
CPU
通常、CPU演算時間を1/3~1/10に短縮します。
I / O
多くのケースで、I/Oを1/30~1/70に削減します。
CDH/AMLSはエンジニアリング用途に十二分の精度を発揮します。
0-50 Hz: 近似誤差 0.003% 以下
50-100 Hz: 近似誤差 0.015% 以下
100-200 Hz: 近似誤差 0.05% 以下
200-300 Hz: 近似誤差 0.13% 以下
300-400 Hz: 近似誤差0.30% 以下
- 簡単な操作
- 標準NastranとRADIOSS互換性
- 高精度
- コンピュータおよびハードウェアのコストを大幅に削減
- 優れたパフォーマンスによる時間の削減と生産性の向上
- 複数の解析分野に1つのマスタモデルを使用することでFEモデリングコストを削減
- 解析例:衝突解析、静的解析、NVH解析など
- 高周波数帯域への解析の適用
OS:
- Linux 64bit
ソフトウェア:
- MSC Nastran
- NX Nastran
- Altair OptiStrust
- Altair RADIOSS
- ESI VPS