CDH/OPTRAN
NVH後処理プロセス自動化ツール
CDH/OPTRANは、CDH AG社が開発した効率的な手順を使用し、自動でNVH解析と後処理プロセスを行うことができるソフトウェアです。派生車種が増加し、NVH性能目標の達成が困難になると、このような高効率なNVHツールが有効になります。
CDH/OPTRANは、複数の荷重条件を有する大規模有限要素モデルの周波数応答関数(FRF)、実稼働シェイプ、モードシェイプ、モード寄与率、パネル寄与率を計算します。
Nastranのグローバル剛性、質量マトリックス、減衰マトリックスの計算後、CDH/AMLSの実行前にNastranのライセンスおよびトークンをリリースします。
CDH/OPTRANのプロセスは以下の図のとおりです。
NVHの設計要件を満たすためには、エンジンのアイドリング、ホイールのアンバランス、道路の励振など、シミュレートされた多くの荷重ケースについて、快適性に関する応答を算出しなければなりません。
通常、以下の応答関数はすべての荷重ケースに対して計算する必要があります:
- シートとその接続点、フットポジションのパネル振動、ハンドルの振動、ミラーとヘッドライトの振動の振動伝達関数
- 機械的な加振点と乗員の耳の音圧応答との間のノイズ伝達関数
- ドライブライン/サスペンション接続点とサブフレーム取付点の駆動点モビリティ
実際、考慮対象となるNVH荷重ケースの数は容易に200を超えてしまい、周波数応答関数のポスト処理が主要な作業となります。重要な応答を確認したら、再度解析を行い、実稼働シェイプやパネル寄与率などの他の情報を取得する必要があります。CDH/OPTRANはNVH解析の効率化のために設計されています。
CDH/OPTRANを使用すると、荷重ケース、目標応答、およびポスト処理要件を定義した後に、バッチモードで解析ジョブを投入することができます。目標の限界値を下回る重要でない応答については、プロットされた応答結果の出力において自動的に省略されます。
- 周波数応答関数
- ランダム応答
- 歪み / 運動エネルギー
- 等価放射パワー(ERP)
- リスタート

- パネル、SMPF、FMPF、GPPF
- 実稼働シェイプ
- モードシェイプ
- ベースラインオーバーレイ
- 評価、平均値

- 選択した荷重ケースと応答の自由度に対する目標応答を定義できる
- 応答目標違反を自動的に検出
- 標の限界値を下回る重要でない応答を自動的に識別し、プロットされた応答結果の出力において自動的に省略するため、重要な応答の解に集中することができる
- CDH/AMLSおよびCDH/FastFRSとシームレスに連携し、CPU時間、I/O、ディスク容量などの計算リソースを大幅に削減できる
- Nastran Punch フォーマット
- MEDINA bof フォーマット(モードシェイプと実稼働モードシェイプの出力)
- FEM ポストプロセッシングでは、JPEG、TIFF、PNG、PS、CSV、EPSをサポート
- 要素歪みエネルギーや応力など、要素ベースのデータのリカバリー
※MEDINAは、T-Systems International GmbHの製品です
モデルデータ
- 自由度:700,000
- 構造モード:4544
- 流体モード:188
データリカバリー
- 構造自由度:45、パネル寄与率
- 荷重ケース:20
- 加振周波数:195
OS:
- Linux 64bit
ソフトウェア:
- MSC Nastran Version2013 以降
- NX Nastran Version 9 以降